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インプラントの成功率はどれくらいですか?
カテゴリー:インプラント後に関すること
インプラントの成功率は、その評価方法が医院によって様々であり、また何をもって成功とするのかによっても異なります。論文においては、インプラントが定着せずに喪失することと、定着すること、すなわち生存率を比較していますが、いくら生存していてもインプラントの埋入位置が悪いために、咬みにくい歯や見た目が悪い歯が入れば、患者さんにとって成功と評価できないのではないでしょうか。また、そもそも1,2年で抜けてしまうようでは、成功とは言いがたいと思います。
成功率として歯科医院やメーカーが示している数値も、そのデータの収集の方法によって、様々なファクターに左右されます。そのファクターとしてあげられるものとして、歯科医師の技術力、経験数、症例数、埋入する部位、患者さんの全身状態、喫煙、口腔内の環境、アフターケアの方法などがあげられますので、鵜呑みにせず注意してみる必要があると思われます。また、顎の骨の性質の違いにより上顎よりも下顎の方が成功率は劣るとされています。論文によると「7.0mmと8.5mmのショートインプラントの5年時の累積生存率は96.2%と97.1%であり実行可能なコンセプトである」と結論しています。
※インプラント治療(コンピュータガイド手術含む)には健康保険が適用できません。自由診療で全額自己負担となります。