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インプラントを長持ちさせるには、どうするのがベスト?
カテゴリー:インプラント後に関すること
インプラント治療は歯科医療の中で「日常化」してきており、インプラント治療が特別な治療ではなくなってきている時代、やはりできるだけインプラントが長期に保つことを、どの患者さんも望んでいます。インプラントを長持ちさせるためには、歯科医師と患者さん双方の協力が必要です。歯科医師は定期的に患者さんをメンテナンスするシステムを確立すること。そして患者さんは、日ごろから口腔内のケアを欠かさず清潔にして、定期的に歯科医師のチェックを受けることが大事です。
今回はインプラントを長持ちさせるにはどうすれば良いか、過去の事例をもとにご紹介させて頂きます。
【事例1】
神戸市在住のAさんはインプラント治療を受けた後、特にメンテナンスについて説明を受けなかった。初めは問題なく噛むことができ快適だったが、数年後には歯茎が下がって歯が長くなってきたように感じ、やがてグラつくようになったとのことでした。手術を受けた医院は場所が離れていて連絡が取れないとのことで当院に来られました。診察したところ、インプラントの歯の周りに歯石がついており、感染が起こったのが原因で歯茎が下がってしまったと診断しました。
【事例2】
垂水区在住のBさんは、他院で抜けた所にすぐにインプラントを入れてもらい、早く歯が入ったので当初は喜んでいたとのこと。ところが1年後には、インプラントの歯がグラグラになり、不信感があってその医院には行かなかったそうです。当院で診察したところ、インプラントを入れた隣の歯に膿が溜まっており、これがインプラントに感染したことが原因と分かりました。
このようなケースから、相談を受けてすぐにインプラントする先生やインプラントした後のメンテナンスを全くされない先生に受けたインプラントの長期保存は難しいと思われます。それは、実はインプラントする前の診断と治療。そして、その後のメンテナンスが長持ちさせる秘訣だからと言えるからです。そのためには、インプラント以外の自分の歯の治療が必要であったり、インプラントした後も定期的に診てもらう必要があります。アフターケアをしっかりしてもらえるかどうかを見極めるには、その先生としっかりお話しして、治療後のシステムなどを実際に聴くしか方法はないと思います(例えば定期的な検診のお知らせがある。年4回のメンテナンスを前提として10年間保証するなど)。ぜひ事前にしっかりとご確認ください。
※インプラント治療(コンピュータガイド手術含む)には健康保険が適用できません。自由診療で全額自己負担となります。