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インプラント後に歯周病になったら、どうしたらいいですか?
カテゴリー:インプラント後に関すること
インプラントの歯周病は進行状態によって2つに分けられます。
- インプラント周囲粘膜炎…インプラントとその周囲の粘膜にのみ起こる炎症
- インプラント周囲炎…更に進行して、インプラントを支える骨にまで炎症が達したもの
主な原因としては、歯磨きでのケアが不十分で歯垢がお口の中に停滞したことによって歯周病菌が増殖し、インプラントを支える骨に感染したことが挙げられます。その他の原因として
- 複数の歯に及ぶ歯周炎
- 全身疾患に関連した歯周炎(特に糖尿病)
- 喫煙
- 適切な噛み合わせの調整を受けていない
等が挙げられます。
インプラント周囲炎の治療としては、レーザー照射での殺菌と、必要に応じて抗生物質の投与を約2週間おきに数回繰り返して経過をみます。それでも出血や排膿が落ち着かなければ、外科手術を行います。外科手術は、麻酔をした後歯肉を剥がし、骨やインプラント体の深部が見える状態にし、痛んだ歯肉を除去しインプラント体を清掃します。
あまりにも周囲炎が進行してしまった場合は、残念ながらインプラントは撤去となります。いったんインプラントを撤去し骨の回復を待って再埋入出来る場合もありますが、骨の回復は100%ではないため、骨移植等を伴う場合もあります。
※インプラント治療(コンピュータガイド手術含む)には健康保険が適用できません。自由診療で全額自己負担となります。