カテゴリーから探す
喫煙していますがインプラントはできますか?
カテゴリー:インプラント前に関すること
タバコの主成分で、最も体に影響を与えるものは、ニコチンです。ニコチンは、組織中の血流を悪くし、歯に付着すると骨形成に必要な様々な成長因子の産生を抑制すると言われています。このように、ニコチンは歯周組織の再生にとって、悪い条件をつくり出したり、破壊する恐れもあるため、喫煙はインプラントの成否に対する重大なリスクファクターになります。論文においても、非喫煙者の方が、インプラント生存率において良好であると報告されています。ただ「禁煙しないと絶対インプラントができない」というわけではありません。移植などを伴う必要のある症例については、喫煙していると骨ができにくいので、インプラントは難しくなってしまいます。
いずれにせよ、傷の治りが遅くなったり、インプラントが定着せずに脱落したり、インプラント周囲炎になりやすいというリスクについて十分に説明を受けた上で治療を進める必要があります。術者もそのように説明する義務がありますが、可能な限り禁煙を試みてもらうことは、両者にとって望ましいスタンスであると言えるでしょう。
※インプラント治療(コンピュータガイド手術含む)には健康保険が適用できません。自由診療で全額自己負担となります。